障害者の自立と社会参加を応援する「社会福祉法人 あいえる協会」。
こちらの事業の1つで、ヘルパー派遣事業の委託を受ける「ヘルプセンター・ホップ」の学生向けのイラスト広告を制作させていただきました。
contents
制作に至るまで
ご相談をいただいたのは4月の独立当初でした。当時、宣伝用広告を作りたいを思われていたヘルプセンター・ホップのご担当者様と出会い、私の過去の福祉系広告実績から制作オファーをいただきました。ご担当者様は考え方が先進的で、「どうすれば大学生・高校生の方にヘルプセンター・ホップを認知してもらい、仕事の場として興味を持ってもらえるか」を思案していらっしゃいました。とてもデザインセンスもあられる方で、お互いいろんな意見が飛び交い案が出ました。しかし、その稟議を協会に提出することにおいて1つ問題がありました。
普段の紙系広報物は協会内部の方が制作し、外部に頼むことはないそうなのです。
よって、「普段の広報物と別途広告物を制作することにおいて、決算権を持たれる方に広告費の捻出をお願いしなければならないこと」が課題でした。つまり「なぜ、デザインが必要か?」を説かねばならなかったのです。
私が思うにデザインとは、「価値を付加し、ブランド力をあげるもの」と考えています。現在あらゆるものがあふれているなかで、人は「何を基準に選ぶのか」を求められています。同じような性能・品質・サービスがいくつかあったとして、そこに理念や思いを具現化したデザインが加わると一気にオリジナリティが生まれ、それがブランド力となります。
それを説明する必要があったのです。今回案件においての提出書は前半に「なぜデザインが必要か?」後半に「実際のデザイン案」を記したものを作成しました。私自身今まで「なぜデザインが必要か」を他者へ向けて視覚化したことがなかったのでとても貴重な経験でした。そうこうしつつも、大阪北部地震や台風などの影響もあり、進行が滞おる期間もはさみながら制作を進めていきました。
デザイン
障害者の自立と社会参加を応援する「社会福祉法人 あいえる協会」。こちらの事業の1つで、ヘルパー派遣事業の委託を受ける「ヘルプセンター・ホップ」の学生向けのイラスト広告を制作。地域の大学や高校にて行われる福祉業界への認知と興味喚起を促す活動に使用。持ち帰りやすい大きさで、家で飾ってもらえるような広告を目指し、おもて面は全面イラストに。健常者も障害者も変わりないという意味を込めて、日常のワンシーンのイメージで「nothing special(なにも特別なことでない)」のコピーとイラストを。電動車椅子で描くことによって人の助けを借りない(弱々しさの感じない)「自立した1人の人」として表現しました。裏面は情報が伝わりやすいよう、シンプルにしつつも協会理念を表した世界観をピクトグラムで表現。
CLIENT:ヘルプセンターホップ(社会福祉法人 あいえる協会)
ART DIRECTOR:有柚まさき
DESIGNER:有柚まさき
ILUUST:有柚まさき
媒体:15cm四方DM
目的:学生への認知拡大
ターゲット:近隣学生
掲載:校内