コラム

絵描きから見た「AdobeMAXjapan2018」

昨日(11/20)「AdobeMAXjapan2018」が開催されましたね。自分は1日ライブ配信を見ていました。興奮しすぎてtwitterで実況ツイートをしつつインターバルで仕事をしつつ、みたいなことをしていました。(あとで視聴もできるのにね)

そこでAdobeMAXjapanの視聴まとめを。

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クリエイターはインプットが大事

私はクリエイターはインプットをしなくなると腐っていくと思っています。
意固地になると言うか、トレンドについていけないことを「自分のやり方」だと解釈して落ち着いてしまう。(インプットが苦手な方はインとアウトを分業にしたらいいのかな、と。)

そこで情報のキャッチアップは得手不得手は置いたとしても、その姿勢は持ち続けるべきだと思うのです。ここで言いたいのは「AdobeMAX見た私意識高いでしょ?」ってことじゃなくて、
無料でこんな最先端の情報見れるんだから見た方が絶対お得だし得られるのもの大きい!でも「AdobeMAXをやってること」を知らないと見れない。それは勿体無すぎる!から情報はし入れようぜ。ということです。
AdobeMAXに限らず他の情報もそうです。他の企業やクリエイターが何をしてるのか、その動向をおうだけで「お得な機会」はたくさんあると思っています。

どんなイベントだったかは、こちらの公式をぜひみてください。昨年のアーカイブも出てるので今年のもしばらくしたら見れるのかな、と。

まぁ、こんな偉そうなこと書いておいてなんですが、お恥ずかしながらAdobeMAXの存在を知ったのは今年のL.AのAdobeMAXからでした。なので冒頭の「クリエイターはインプットしていかないと腐る」発言は過去の自分への戒めでもあります。(会社員の頃はインプットアンテナなんてほぼ死んでました)

 

おすすめセッション

■絵描きにおすすめ
・iPadで描く! 話題のProject Gemini徹底解説(和遥 キナ 氏 他3名)
・デザイナー・イラストレーター必見! 世界的コンセプトアーティストがライブペイントで魅せる脅威のPhotoshopマル秘テク2018(富安 健一郎 氏)

■クリエイター先般におすすめ
・対話のためのデザインツール –Adobe XDとアートディレクション–(有馬 トモユキ 氏)

■AiとPsをメインに使っているデザイナーにおすすめ
・組み合わせ利用でいいとこ取り! Adobe XD+Photoshop+Illustratorの長所を活かしたデザイン手法を学ぼう(黒野 明子 氏)

 

絵描きが歓喜した「Gemini」とは

イベント冒頭のセッションで来年リリース予定のアプリや新機能告知などがいくつかあったのですがその中でも絵描きを沸き立たせたのが「Project Gemini」ではないでしょうか。簡単に言えば「AiとPsの機能を兼ね備えたAdobeのお絵かきソフト」です。

▲昨日のライブ配信スクショ

「絵が絵を描く」という表現をした方がいるほど、自然でリアルは水彩の滲みはまるでアナログのそれと遜色ないのではないでしょうか。また油絵の絵の具の乗りかた・質感、それが叶うのです。

今後4Kを超えた8Kなるのもが出てきます。そうなればもっと繊細に高画質に絵を見ることができるので「アナログのような質感」は今よりも美しく表現され、人々に親しまれるでしょう。

ちなみに8Kの画質は如何様なものかというと、「眼前でみるのと変わらない解像度レベル」らしいです。 参考までにSHARPさんの特設ページを。

そして何が悩ましいって、「アプリ版」が2019年にリリース予定なのです。つまり「iPad買え」と…。「先日いいもん発売したやろ?」と…。基本引きこもりなのでiPadがそこまで必要でないのですが、これは揺らいでしまいますね。ちなみにその思いを圧縮したtweetはなかなかの反応をいただきました。みんな同じ思いなのですね…。

https://twitter.com/m_msak7/status/1064712031436070912

 

Adobeが指す今後のクリエイターの姿
(有馬トモユキさんのセッション)

全体を通して思ったのが、「今後はデザイン(クリエイティブ)はシェアするもの」という考え方です。Adobe先生しかりAIの台頭やハイセンスなデジタルネイチャー達の出現を受け以前からささやかれている「デザイナー(クリエイター)生き残れるのか問題」。簡単なロゴやイラストならすでにAIが描けるし、世間もそこまでハイセンスなものは求めていなかったりする。そしてデジタルネイチャーたちは物作りを得意とし、写真やデザイン、イラスト、動画づくりなどは持ち前のセンスでどんどんつくっていく。その中で我々はいかにして生き残れるか問題。

その問題に一番しっくりとした考え方が有馬トモユキさんのセッションでした。(全部のセッションを見ていないので恐縮ですが、昨日ライブ視聴した中で)

・デザインはいろんな人に肩代わりしてもらえばいい
(デザイン経験がない人でもクライアントでもみんなで作る)
・デザイナーはその人達のハブになる
・デザインは溶け出していく

Adobeはクラウドとアプリ連携をより向上させ、XDに至ってはまさにチーム制作に適した作りになっています。トップダウン(順序のある役割分担)制作から、みんなで同時制作ができることが今後のデフォルトになっていくのではないでしょうか。

私は有馬さんのお考えを聞いた時に、とても納得しました。そしてそれを指針にしていこう、と。仕事は一人ではできません。イラストレーター、デザイナー、コーダー、プログラマー、営業さん、クライアント、など様々な人が絡み合う中でどのようにすれば全員が気持ちよく良いものを作れるか。それが「今後はデザイン(クリエイティブ)はシェアするもの」という考え方ではないかと思いました。

まだ昨日の興奮が冷めていませんが、そろそろちゃんと仕事しないと…。

ABOUT ME
有柚 まさき
【 広告漫画家 、デザイナー、アートディレクター】 フリーランス / MEBICコーディネーター 課題解決するアイデアを。広告マンガ制作をします。