コラム

フリーランス1年経ってのふりかえりと実情

昨年2018年3月に株式会社ビーワークスを退職し、4月からフリーを名乗ること1年。現在の心境の変化や、仕事状況、経済的状況について書いていこうと思います。ただいまフリーランスという働き方に興味がある、自由に働きたい、と思っている方の参考になれば幸いです。

ちなみに1年前はこんな記事を書いていました。今思うと少し恥ずかしいです。

社畜がフリーランスになる決意をしたようですはじめまして。有柚まさき(@m_msak7)と申します。 苗字が読みにくいとよく言われるので、気軽に「まさき」とお呼びください。 ...

あと、退職を上司に話した時の記事も。懐かしいです。

上司に退職を願い出た話先日、直属の上司に退職を願いでました。まさき(@m_msak7)です。 結論から言うと 「予感はしてたからいつ言うんかなーと思っ...

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結論

先に結論をいいますと、フリーランスだけで食べていくのはやっぱりしんどいです。仕事が来るかどうかという不安、それに紐づいた収入面、ビジネスセンスなど、制作以外に気を配るところが多分にあるからです。特に収入は精神安定に直結します。

夢のないことをいいますが、巷で言われるような美談は全ての人には当てはまりません。楽しいことも多いですが、つらいこと、不安なことも多いです。

「じゃあ、フリーランスならない方がいいの?」と言われればそうでなく、私がこの1年で得た結論は、「定期的収入を得るフリーランスのスタイルがもっとも良い」ということです。(あくまで個人的意見です。)

現在のスタイル

私は2019年1月から、週に3日株式会社chatboxにて会社員をしています。弊社は技術顧問、構築を含めたweb制作を得意としており、web知識の少ない私は新たな技術を習得するために日々努めています。入社経緯や弊社の魅力を語り尽くしたいのですが、ここでは割愛します。

▼今年2月に描いた平日更新漫画(他漫画はこちら

先に書いたように週に3日会社員をしていますので、私の現在の立場(肩書き)は会社員、そして、副業としてフリーランスをしている、ということになります。(3日というのは自分のフリーの仕事も続けたいのでと代表に相談し、決めた日数です。)

漫画にもあるとおり、たくさんのメリットがあります。

  • 孤独感からの解放
  • 学び合う、技術のスキルアップが望める
  • 法人ならではのクライアントの案件ができる
  • 定期的収入がある

最後の定期的収入。これはフリーランスほぼ全員の課題なのではないでしょうか。これが解消できたのは本当に精神の安定感が違います。

私の場合は会社員ですが、周りの方の話を伺うと専門学校・大学の講師をされてる方も多いです。他にはクライアントに単発で案件をもらうのでなく、長期契約をして定期的に収入がくるようにされているデザイナーもいらっしゃいます。定期的収入を得るやり方は様々だと思いますので、自分にあったスタイルを見つけられることをおすすめします!

ここ1年での働き方の変化

こちらも先に結論から言いますと、今は時間的・精神的に無理せず働けています。最近では漫画の仕事も増え、思い描いていたワークスタイルに近づきつつあります!

フリーランス初期(4,5,6月)

以前の会社の待遇がよく、努めて2年弱だというのに有給買い上げ、退職金を支給していただきそのおかげで最初の数ヶ月は生きれたようなものです。(貯金自体あまりなかったので。)あとはチャンスがあればすぐ「お仕事ください!」とアピールし、コンペに挑戦したり、クリエイター系の集まりに多く参加したり、異業種交流会などにもたくさん行きました。もうとりあえずポートフォリオと名刺は毎日持ち歩いて隙あらば仕事をもらおうとギラギラしていました。バイトは絶対したくなかったので、制作だけで食うぞと腹に決めていたのも一因かと思います。

▼まさにギラギラしていた当時の記事
【営業方法】1ヶ月で12件お仕事いただくに至った経緯と方法

フリーランス中期(7,8,9月)

夏頃になると収入について真剣にあせりました。もちろんその間も仕事をしてはいるのですが、収入が多い月と少ない月でばらけていたり、10万円以下の案件が多かったり、という実情でした。毎日胃が痛かったのですが、ある日ふと「こないものは仕方がない。胃を痛めるくらいなら他のことしよう!」と思って始めたのがフリーランス講座や、クリエイター会などのイベントです。

https://msak-note.com/event_dokuritsuwill

そうこうしていると「お盆前で納期までに制作するのに人手が足りない!」と、デザイン会社さんからお仕事をいただけて、また食いつなげました。

フリーランス後期(10,11,12月)

秋になるとまた徐々にお仕事がいただけたり、夏に納品した仕事の制作費が入ってきたりで生活はできていたのですが、やはり収入面はいつも不安でした。数ヶ月後はどうなっているのだろうという不安が頭をもたげていました。そして年末、現在の会社の代表が社員を増やしたいと話されていたのを聞いて、私にとっては思ってもない機会でした。(代表と初めて出会ったのは2018年の秋頃でした。多分。)

そして今年(1,2,3月)

1月頭にwebの勉強会に参加。その後の打ち上げで代表に「社員募集されてましたよね・・・?自分も入りたいんですが、フルコミットはできないのですがそういう働き方もいいのでしょうか」と聞くと間髪入れず「いいよ」と言われ、その後流れるように2週間後入社しました。その後は収入面の精神的不安がなくなったので、生意気ながらも条件の合わないお仕事はお断りして、自主制作に力をいれるようになりました。それが今年から始めた「平日更新漫画」です。

また、LIMITSやクリエイターexpoなど遠征イベントにも参加できるようになったのも、収入面の不安がなくなったおかげだとも言えます。また、経済面でいうとフリーランス10ヶ月ほどでイベントに参加できる程度の貯蓄はできるようになりました。

https://msak-note.com/creexpo2019_02

 

最近(4月)

平日更新漫画や自主制作漫画をsnsに発信していたら、それらを見ていただいてお問い合わせや案件相談をいただくようになりました!中には「社内デザイナーに紹介されてご連絡したんです」など嬉しい経緯を伺うこともあり、本当に嬉しいです。今後はもっと漫画のお仕事増やしたいと思っているので5月のGWは引きこもって執筆に当てようと思っています。

 

まとめ

思えば1年でだいぶ人生が変わったなあと思います。数年前まではフリーランスという働き方すら知らなかったのに今は子供の頃に思い描いてた夢に近づきつつあります。最近特に思うのが自主制作の大事さ。むしろ、自主制作でやりたいことをアピールし続けるとチャンスが得られるのだと思います。

思えばイラストレーターの吉本ユータヌキさんは(確かnoteの記事で)「自身のやりたい仕事をイメージして、こんなこともできるよ、という提案も含めて漫画を描いている」とおっしゃっていましたし、同じくイラストレーターのげみさんはイベントインタビューにて「書籍の仕事がしたかったから、本の表紙になることを見越した構図のイラストをたくさん描いてpixivにアップしたら出版社の目に止まった。」とおっしゃっていました。

なるほど、そういうことなんだなあ、と最近文字通り実感しています。

自分の真の理想のワークスタイルにはまだ遠いですが、それを現実のものにすべく2年目も頑張っていきます。

ABOUT ME
有柚 まさき
【 広告漫画家 、デザイナー、アートディレクター】 フリーランス / MEBICコーディネーター 課題解決するアイデアを。広告マンガ制作をします。