ラフやアイデア出しは断然アナログ派のまさき(@m_msak7)です。
今回は1つの広告を仕上げる上での流れを公開したいと思います!
モデルは以前制作させていただいたMIXBOMBの漫画フライヤーです。
「MIXBOMB」とは、「アニメ×J-POP×コスプレ」の関西最大級の音楽パーティーです。
簡単に言うとアニメやゲームの曲中心のクラブイベントで年に4,5回ほど開催されています。今年で9年目になり益々盛り上がって来ているイベントです!ちなみに次回は7月28日に行われます!
http://msak-note.com/post-243
デザインを進める上での流れは案件によって多少異なりますが、このフライヤーのケースを紹介します。
制作の流れは主に
①受注、ヒアリング
②提案書とお見積もり、スケジュールを提出
③構成を提出
④初稿
⑤修正指示をいただき対応
⑥最後に納品
という順番です。
それらを詳しく紹介していきます!
contents
受注とヒアリング
まず、お仕事のご連絡があったら、クライアント様から
- いつ使うのか(時期)→次回イベント
- どこで使用するのか(場所)→イベント会場内
- 誰に伝えたいのか(ターゲット)→初参加の方々
- 何を伝えたいか(理由)→参加の際の注意事項とイベントの雰囲気
- なぜ作るのか(目的)→参加の際の注意事項の周知と、わかりやすさ
- どういった思いでつくるのか(コンセプト)→初参加の方々への参加ハードルを下げ、気軽にお越しいただく
- これを作った後どうなることが理想か(将来)→参加者、リピーターが増えてもっとイベントが盛り上がる
を、伺いました。
なぜ将来のことまで聞くのかというと、広告物で果たす目的はクライアント様の事業目的と方向性が同じである必要があるからです。
MBの場合は「イベントをもっと盛り上げて遊びに来てくれる人を増やしたい」という思いがあったので、このフライヤーが「初心者案内」だけで終わらず、集客はもちろん、その後の話題性やSNSでの拡散も狙いました。
提案書とスケジュール提出
MIXBOMB(以下MB)の場合は提案書を3つお出しして、その中から選んでいただくスタイルにしました。そしてそれぞれのお見積もりとスケジュールを比べていただき、1つに絞っていただきました。
クライアント様によっては制作にかけられるご予算の目安が決まっていることも多く、予算内での幅をご提案するのもデザイナーの仕事だと思っています。
▼A案
構成ラフ提出
「構成」とは、なんの要素をどのように配置するかの全体像を決めることです。どんな文章(説明文)を入れるのか、イラストや写真はいるのか?などを決めていきます。
提案書で決まった方向性(A5両面フライヤー案)をさらに深掘りしていきます。構成を考え、実際に完成するとどんな感じかシュミレーションします。そして、手書きラフではわかりづらいところや補足を、文章でつけたします。
これで
- 内容はあっているか(必要な要素は入っているか)
- 上記に対し、クライアント様からどのような情報をご支給いただきたいか
- クライアント様と自分で間で完成イメージのズレはないか
を、確認します。
初稿ご提出
「初稿(初校)」とは、完成した状態で「初めに」出す「原稿(デザイン)」のことです。(「第一稿」と呼ぶ方もいます。)
また、その次からは「再稿」「三稿」「四稿」と数えていきますが、これも人それぞれです。
私は、漫画やイラスト制作の場合、先にラフを見ていただあと、仕上げをさせていただいているのですが、この時はスケジュールの関係から初稿時に漫画のラフ、裏面はデザイン完成の状態、でお出ししました。
再稿、三稿(ご確認→修正→ご提出)
初稿を経てクライアント様にご確認いただき、修正箇所があれば、その指示をいただきます。MBの場合、全体はOKで、漫画の修正と、裏面文字(説明文)の修正があったくらいだったので、その修正をし、完成した漫画をおおくりしました。
納品
「校了」とは、「これで印刷しても大丈夫!もう修正ないよ!OK!」という状態です。クライアント様から「文字校正」(チェック)が終わって、印刷許可が出ることを指します。
また、クライアント様から「あとはそちらのチェックに任せるよ(制作側で印刷許可の判断を任された)」という場合は「責了」といいます。
そして修正を完了して校了をいただき、納品です。
今回はMBのフライヤーで紹介させていただきましたが、基本的にはこのような流れで制作しています。
私は制作だけでなく、提案や進行中のコミュケーションもとても大事にしており、そのかいあってか、その後、こちらのクライアント様から別のお仕事も頂戴することができました!
私のやり方が正解というわけではありませんが、ご参考になれば幸いです!